日本の知的資産 

 

 

「日本の研究者の多くは、論文を海外の学術誌に投稿する。採択されない論文も含めて、査読のために多くのデータを提供する。結果として知的資産である膨大な情報が海外へ一方的に流出している。(一部抜粋)」   日本経済新聞(10/15/2018)

 

この記事を読んで、見えてきた問題が二つ。

 

 

一つ目は、日本の学術誌の質の低下だ。

 

最近では、採択率は低いが著名な学術誌が世に広まっているらしい。

そのような学術誌が求めるニーズにこたえようとする → 研究の内容が短絡的になってしまう。

こういう研究は、先日ノーベル賞を受賞した本庶氏の ”地味だが科学の本質に迫る研究” とはかけ離れたものだろう。ノーベル賞につながるような研究の最初の論文は、有名誌に載らないことが多いとか。

また、今の日本の科学誌は日本人が編集・査読するという場合がほとんどだそう。このままでは科学誌の分野でも、”日本国内のガラパゴス化” が進んでしまうかも。

 

→ 解決策

① ”地味だが科学の本質に迫る研究” をサポートする環境をつくる。

② 情報の輸入を盛んにする。魅力ある英語の論文誌を発行し、海外の研究者を集める環境をつくる。

 

 

 

 

二つ目は、日本の知的資産の海外流出

 

よく耳にすることだが、優秀な研究者は海外の科学誌に論文を多く投稿する。

これらが採択されなくても、多くのデータを提供することになる。

結果、知的資産の海外流出につながるというわけ。

 

解決策

① データが知的資産になりうるという認識を持つ。

② 出版社を見極め、データの提供先をよく考える。

 

 

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この記事を見て、他人事ではないかも、、、と思ったよね。

私も最近、自分の考えを英語でFacebookに投稿し始めたんだけど、それは日本語だとなんとなく気恥ずかしくて。

でもよく考えると、英語だけで書くってことは、海外に向けてだけ自分の考えを発信しているのと一緒だよね。

 

こういう記事を読んで危機感を覚えたなら、自分のできる小さなことからはじめてみようかな~と思ってブログにしてみた。

 

とりあえず、気恥ずかしくてもどんな理由でも、日本語で自分の考えを投稿することから!

 

 

もしかしたら、

自分のできる範囲に落とし込めば、意外といろんな問題にアプローチできるのかも。